第76号(2012年9月15日号)
目次
伊達政宗の家臣である「鈴木元信」について
<質問>
伊達政宗の家臣である「鈴木元信(すずきもとのぶ)」という人物の出生地および略歴が知りたい。
<回答>
下記資料に記述がありました。
資料1 『角川日本姓氏歴史人物大辞典 4』角川書店, 1994
p.367「鈴木元信 すずきもとのぶ(1555-1620)」の項
「和泉守。初め七右衛門、のち秀信、重信とも称した。米沢(山形県)の市人、岩出山市正の子。会津(福島県)黒川の村人ともいわれるが、出自は不明。伊達政宗に取り立てられ知行割奉行となる。朝鮮出兵の際は、御用人として豊臣秀吉との折衝にあたった。」
資料2 家臣人名事典編纂委員会編『三百藩家臣人名事典 1』新人物往来社, 1987
p.127「鈴木元信(すずきもとのぶ)」の項
資料3 作並清亮編『東藩史稿 第2巻 復刻版』宝文堂出版, 1976
所収「東藩史稿巻之十八 列伝九 平士一」のうち29-30丁
資料4 今泉寅四郎『仙台人物史 仙台近古史談』早川活版所, 1909
pp.10-11 「鈴木元信」の項
<回答日>
2009/1/8
「削り花」の作り方
<質問>
「削り花」の作り方が掲載されている資料が見たい。
<回答>
下記資料に記載がありました。
資料1 河北新報社編『宮城県百科事典』河北新報社, 1982
p.303 「けずりばな 削り花」の項
「仙台市一帯で春の彼岸に墓に供える造花。この時期には花がなく一文花という紙の花を供えていたが,1877年(明治10)頃寺町である東九番丁の花屋が考案。(中略)コシアブラを鋭利な刃物で削り掛けにし,赤や黄に染め,常緑のツゲの枝にさす。(後略)」
資料2 管野邦夫「削り花」『杜人』仙台市健康福祉事業団, vol.63, 2006
p.1「随想 四季の草木 第三回」の項
「(前略)山から伐ってきたコシアブラの幹の皮を剥ぎ,乾かしたものをハナカキと呼ぶ鈎形の小刀で削ると,かけそこねたパーマのようにクルンクルンと巻く。肌が白く削りやすい材質なのである。(後略)」
資料3 石巻工業高等学校図書館編『石巻地方の歴史と民俗』石巻工業高等学校, 1973
pp.191-208 杉山寿「削りかけることについての考察」に,削り掛の材料・名称・機能・変遷などについて記載されています。
p.193「六 削り掛をつくる」の項
「製作する方法は,樹皮を取り去った白い木肌の棒の側面を,下から上に向って削りかけるものである。そうすると薄い木肌が縮れるように螺線を描いて削られてくる。その時の手加減によって縮れる場合もあるし大きく削ることもできる。花を掻く場合は同じように下方から上方へと削って,大きさに従って切断すれば削り花ができる。」
<回答日>
2011/9/7