第63号(2012年2月29日号)
目次
気仙沼市で開催された「落合直文全国短歌大会」の記念講演について
<質問>
平成10(1998)年に気仙沼市で開催された「落合直文全国短歌大会」の講演会講師について知りたい。
<回答>
1 平成10(1998)年「第13回落合直文全国短歌大会」の講演について
下記資料に記載がありました。
資料1 落合直文会編『落合直文全国短歌大会(第1回~第20回)入賞作品集』落合直文会, 2005
p.2「落合直文全国短歌大会の流れ」の項
「第13回 選者・講師 歌人 尾崎左永子 演題 直文と鉄幹 付記 直文没後95年」
資料2 落合直文会[編]『落合直文その生涯と事績』落合直文会, 2004
p.98「落合直文全国短歌大会の流れ」の項
「第13回 選者・講師 歌人 尾崎左永子 演題 直文と鉄幹 付記 直文没後95年」
資料3『三陸新報』[マイクロフィルム] 三陸新報社
(1)平成10(1998)年9月23日付 4面,熊谷力雄(気仙沼短歌協会副会長)
「清潔な眼と気凛とを(上) -文人尾崎左永子先生のうたごころ-」(見出し文)
同年9月25日付 4面に(中),同年9月26日付 4面に(下)の掲載があります。
(2)平成10(1998)年9月27日付 1面,
「きょう落合直文短歌会 尾崎左永子氏が記念講演 気仙沼」(見出し文)
以下,記事本文。
「第十三回落合直文全国短歌大会は,きょう二十七日午前十時から気仙沼市柏崎のホテル気仙沼プラザで開かれる,気仙沼が生んだ明治を代表する歌人で,国文学者の落合直文(一八六一~一九〇三)を顕彰する同短歌大会。(後略)」
(3)平成10(1998)年9月29日付 1面,
「尾崎左永子氏が講演 直文の人柄と功績たたえる」(見出し文)
以下,記事本文。
「落合直文全国短歌大会が,二十七日午前十時から気仙沼市柏崎のホテル気仙沼プラザで開かれた。(中略)また,今年の選者を務めた作家で歌人の尾崎左永子氏が『直文と鉄幹』をテーマに記念講演し,懐が深かった直文の人柄に触れた。」
<回答日>
2011/12/23
「さくら」の漢字「櫻」の成り立ちについて
<質問>
「さくら」の漢字は旧字体では「櫻」と書く。なぜ木偏に貝二つ,女で「櫻」となったのか,成り立ちを知りたい。
<回答>
1 「櫻」の成り立ちについて
資料1 尾上兼英監修『旺文社小学漢字新辞典 改訂版』旺文社, 1985
p.504「桜」の項目に以下の記述があります。
「なりたち/形声」
「旧字体は櫻。いみをしめす木と,音をしめす嬰(エイ→オウ。小さい)を合わせた字。小さい実(さくらんぼ)のなる木のいみ。」
なお,「形声」は形声文字のことで,p.863に解説があります。
「今までに作られた文字の,「意味」を表す部分と「音」を示す部分とを組み合わせて作ったもの。(後略)」
資料2 藤堂明保, 松本昭編『漢字源』学研教育出版, 2011
pp.792-793「桜」の項目に以下の説明があります。
「解字/会意兼形声」
「嬰は「貝二つ+女」の会意文字で,貝印を並べて,首に巻く貝の首飾りをあらわし,取り巻く意を含む。櫻は「木+音符嬰」で花が木を取り巻いて咲く木。」
会意文字についてはp.1883に解説があります。
「象形文字や指事文字を組み合わせたもの。(後略)」
<参考資料>
資料3 白川静『字通』平凡社, 1996
資料4 諸橋轍次編『大漢和辞典』大修館書店, 2000
<回答日>
2009/4/15