第44号(2011年2月15日号)
目次
仙台藩の蝋燭(ろうそく)について
<質問>
仙台藩で蝋燭(ろうそく)を作っていたのか、それともどこからか購入していたのか知りたい。
<回答>
『仙台事物起源考 郷土事物の起源と由来』
pp.133-134に「仙台蝋燭の起り」という項目があり、以下の記載がありました。
「蝋燭は今より約三百七、八十年前の天正・文禄(一五七四-九五)の頃、仙台領内で製造されていた。『伊達治家記録』によれば、天正一六年(一五八八)六月三日の条に「入夜蝋燭ヲ燃シ御天保的撃セラル」とあり、(中略)すでに岩出山在城の頃から当地方に産し、慶長・元和の頃は仙台地方に於いても相当盛んに造られていたものと見られる。原料は四国・九州方面から移入されていたようである。かように国産の蝋燭は古くからあった(後略)」
『仙台叢書別集』第2巻
pp.342-389「仙台物産沿革」の「蝋燭」の項(pp.367-368)に次のように記されていました。
「(前略)旧藩時代の製造者は,四人扶持若くは六人扶持を給ふ。蝋及紙を交付せられ,以て蝋燭を製造し藩用を弁じ,又一般の需要にも応じたり。(後略)」。
『仙台藩農政の研究』
「勧農事業と商業の統制/林業の奨励と雑木の栽植」の項(pp.140-142)に,漆の実をしぼって蝋を取り,蝋燭をつくる原料にしていたこと,仙台藩の施策などについて記されていました。
<参考資料>
『仙台事物起源考 郷土事物の起源と由来』(菊地勝之助編 郵弁社 1964)
『仙台叢書別集』第2巻(鈴木省三編 仙台叢書刊行会 1925)
『仙台藩農政の研究』(近世村落研究会編 丸善 1958)
<回答日>
2008/10/13
テレビのチャンネルとラジオの周波数について
<質問>
日本の放送局(NHK,民放問わず)のテレビチャンネルや周波数がわかる資料はあるか。
<回答>
NHKの場合
『NHK年鑑』2007年版のpp.677-681に「NHK主要放送局の周波数・電力一覧(2006年度)」があり,テレビ(総合・教育),地上デジタルテレビ放送局,衛星放送再送信・テレビ放送局,放送衛星局,ラジオ,FMの項目がある。また呼出符号(コールサイン)や運用開始年月日も記載されている。ただし中継局は掲載されていない。
民放の場合
『日本民間放送年鑑』2007年版のpp.196-520に日本民間放送連盟加盟各社の基本データが掲載され,親局のチャンネル数や周波数が掲載されている。ただし中継局は掲載されていない。p.521には文字放送会社,pp.522-523はBS放送会社,pp.524-533はCS会社,pp.535-541はコミュニティ放送会社のチャンネル数または周波数が掲載されている。
『NHK年鑑』2007年版のpp.718-723に「民間放送局(民放連加盟局)一覧(2007年3月現在)」があり,親局のチャンネル数,周波数は掲載されている。ただし中継局は掲載されていない。pp.726-732に「衛星放送チャンネル一覧」がある。pp.736-740に「コミュニティ放送局一覧」があるが周波数の掲載はない。
周波数のみの場合
『周波数帳』2008年版のpp.345-353にAMラジオ放送の,pp.354-367にFMラジオ放送の,都道府県別に親局および中継局分周波数が掲載されている。ただしテレビ放送のチャンネルは掲載されていない。
中継局チャンネルの場合
当館所蔵資料では調査できなかった。NHK仙台放送局のHPには,宮城県のNHKおよび民間放送局のチャンネル数と周波数が掲載されている。(http://www.nhk.or.jp/sendai/top/jyusin/miyagi.html )最終アクセス日:2010/8/7
<参考資料>
『NHK年鑑』2007年版(日本放送協会編 日本放送協会 2007)
『日本民間放送年鑑』2007年版(日本民間放送連盟編 コーケン出版 2007)
『周波数帳』2008年版(三才ブックス 2008)
<回答日>
2008/10/8