第9号(2009年8月15日号)
目次
二千円札の裏面にある文章を読みたい
<質問>
二千円札の裏面にある文章を読みたい。
<回答>
文章は源氏物語絵巻第三十八帖「鈴虫」の詞書の冒頭部分にある。『名宝日本の美術10』 図35に写真があり、p.68には活字化したものが載っている。
<回答プロセス>
財務省ホームページの「二千円日本銀行券の主な様式等について」より、「源氏物語絵巻」第三十八帖「鈴虫」の詞書の冒頭部分であることが分かる。ホームページ上にも活字化した文章と現代語訳が載っている。二千円札に使用された国宝、五島美術館所蔵の源氏物語絵巻の写真がある上記資料を提供した。
<参考資料>
『名宝日本の美術』 10 源氏物語絵巻(小学館 1981)
財務省ホームページhttp://www.mof.go.jp/jouhou/sonota/so004.htm
(最終アクセス日は2009/2/17)
<回答日>
2005/12/24
体の「あし」(足)はなぜ「たりる」という字を用いるのか
<質問>
体の「あし」(足)はなぜ「たりる」という字を用いるのか。
<回答>
足=口+止。口は、人の胴体の象形。止は、あしの象形。胴体から下にあしをつけ、あしの意味を示す。本体に添えるの意味から、たす、みたすの意味を表わす。(『大漢語林』より)
象形。ひざから下のあしの形にかたどる。「ソク」の音は、まっすぐで曲がってない意(=直「チョク」)、また、つながっている意(=續「ショク」)と関係がある。まっすぐな脛「すね」と、それにつながった部分。「あし」の意。借りて、「たす」「たりる」意に用いる。(『角川大字源』より)
<回答プロセス>
漢和辞典で調査した。
<参考資料>
『大漢語林』(大修館書店 1992)
『角川大字源』(角川書店 1992)
<回答日>
2005/12/24