第1号(2009年4月15日号)
目次
事例タイトル1
<質問>
数学者のK.Itoという人の略歴と業績が知りたい。
<回答>
『岩波数学入門辞典』(青本和彦編. 岩波書店,2005年 請求記号410.33/059/R) p.32,『現代日本科学技術者大事典』第1巻(日外アソシエーツ,1986年 請求記号403.5/ケ1/1R)p.396,『現代日本朝日人物事典』(朝日新聞社,1990年 請求記号281.03/90Z/R)p.173,それぞれに「伊藤清」の略歴および業績が掲載されている。
<回答プロセス>
日本人で,経済学で使用されている理論を構築した方との情報を質問者から得る。
Googleに「伊藤清」と入力すると,Wikipediaに「伊藤清」の項目がある。また京都大学数理解析研究所のHPに略歴と英文の業績リストがあった。
略歴:http://www.kurims.kyoto-u.ac.jp/~kenkyubu/past-director/ito/ito-j.html
業績:http://www.kurims.kyoto-u.ac.jp/~kenkyubu/past-director/ito/ito-kiyosi-bibl.html
(いずれも最終アクセス日は2009年2月17日)
<回答日>
2007/12/7
ロンドンのセント・ポール大聖堂にある美術作品
<質問>
ロンドンのセント・ポール大聖堂にある壁画や彫刻などの美術作品の写真を集めた資料はないか。
<回答>
『イギリスの大聖堂』(p.185~)にセント・ポール大聖堂の大ドーム、彫刻などの芸術作品や記念碑、クリプト(地下聖堂)について、作者や年代などの説明がある。ただし、ほとんど文章で小さな白黒写真が数枚ある程度。
<回答プロセス>
イギリスの美術作品や、宗教建築、宗教美術の資料をさがすが、セント・ポール大聖堂の建物の歴史に関する資料はあるが、中にある美術作品に関するものはなかなかみつからない。
『ロンドン 』ワールドガイドp.112にドーム部分のモザイクのカラー写真があるが、小さくて(3cm程度)絵ははっきり見えない。
『100年前のロンドン』p.22にセント・ポール大聖堂の内部の写真があるが、白黒の全体写真で詳細は見えない。この資料の説明によると、セント・ポール大聖堂の内部の装飾に対しては「数多くの厳しい批判が寄せられており、新聞記事などでも細部に至るまで遠慮無く攻撃の手が加えられている」とある。
『イギリスの大聖堂』p.194にも「内部の造作や芸術作品は、当然のことながら創建当時から現代に至るまでのものがあり、デザインはさまざまであるため、見方によっては違和感を感じないわけでもない。」とある。内部の美術に関する資料がないのはそのためであろうか。
<参考資料>
『イギリスの大聖堂』(志子田 光雄 志子田 富寿子 晶文社 1999)
『100年前のロンドン』(マール社 1996)
『ロンドン』 ワールドガイド(JTB 2003)
<備考>
セント・ポール大聖堂では『セント・ポール大寺院』(セント・ポール案内書)というパンフレットを販売しており、大ドームや彫刻などの美術作品がカラー写真入りで解説されている。(日本語版あり) しかし、NDL総合目録ネットワークで検索しても所蔵館はない。
<回答日>
2006/3/4