第56号(2011年11月15日号)
目次
戦後仙台市内にあった映画館について
<質問>
戦後仙台市内にあった映画館について知りたい。また,「錦館」(仙台市錦丁)について,昭和21(1946)年頃に上映されていた作品を知りたい。
<回答>
1 戦後,仙台市内で再開または開館した映画館について
以下の資料に記載がありました。
資料1『仙台映画大全集』(集団MISS 今野平版印刷 1982)
p.454「洋画の登場と劇場の復活」の項
「洋画上映を計画していた三越劇場が、配給元の都合もあってまだ実現できずにいた(昭和)二一年二月二八日、東五番丁五に第一映画劇場が開場する。(以下省略)」
資料2『仙台市史 特別編4』(仙台市史編さん委員会 仙台市 1997)
pp.227-229「映画の時代の盛衰」の項
2 昭和21(1946)年に「錦館」で上映された映画について
下記資料に記載がありました。
主演俳優および製作国は,資料3の新聞広告と,資料4で確認いたしました。
資料3『河北新報』(マイクロフィルム)河北新報社
資料4『外国映画原作事典』(日外アソシエーツ 2008)
以下,時系列で,上映期間・上映作品(主演俳優・製作国などの情報)の順に記載します。
昭和21年3月14日から3月19日まで
「火の夜」(ヴィクトル・フランサン,仏国)
同年4月4日から4月10日まで
「風雲のベンガル」(パトリック・ノウルズ,米国)
「ツンドラ」(デル・キャンブレ,米国)
同年6月27日から7月3日まで
「暗黒のツーロン街」(ピエール・ブランシャール,仏国)
<回答日>
2011/7/30
井上ひさしの自伝小説について
<質問>
平成22(2010)年4月に亡くなった作家・井上ひさしの自伝小説を読みたい。また,井上ひさしについての年表があれば見たい。
<回答>
1 自伝小説の書名について
資料1 三好 行雄[ほか]編『日本現代文学大事典 人名・事項篇』明治書院, 1994
p.39「井上ひさし」の項に下記の記述があります。
「(前略)中学生の後半から仙台市郊外のカトリック系の養護施設に収容された。その頃のことは自伝的要素の濃い小説『四十一番の少年』(昭48)『汚点』(昭47)『あくる朝の蝉』(昭48)に描かれている。(後略)」
2 本館所蔵状況について
『四十一番の少年』『汚点』『あくる朝の蝉』は,下記資料に収録されています。
資料2 井上ひさし『四十一番の少年』文芸春秋, 1973
3 井上ひさしの年表について
資料3 井上ひさし『百年戦争 下』講談社, 1994
pp.400-425に「年譜」があります。
資料4 『悲劇喜劇』早川書房, 63巻7号(2010年7月)【P770/ヒ】
pp.51-58に「井上ひさし略年表」があります。
<回答日>
2011/7/9